子供を育てるのは、親だけではない。と思う。
では何が? と自分の人生を振り返ってみれば、それは街だと思う。
近所の優しいおじさん。
悪さをすれば親同等に、時には親以上に叱りつけてくれたおじいさん。
その経験すべてが、今の私の人格をつくってくれたのだと思う。
もちろん、直接的に接点をもたなくても、
黙って通学している私を見守ってくれていた人もいる。
いわば街のみんなが親であり、友達であり、勉強の対象だった。
今はどうだろう。
雨降りのひどい日に「雨宿りしていきな」と言ってくれる人はいるだろうか。
自分は言えるだろうか。
地球温暖化とは裏腹に、街は冷えてしまったのではないか。
しかし、そうではない話しを聞いた。
幅広い世代が交流し、自然な親切がやり取りされ、
誰の子供でも「街の子供」として守り、育てているのだ、と。
金沢市民の温かさを、再確認したエピソードだった。
(編集部 H)




