2007年09月19日

夏陰

070919.jpg

つまりは、バランスだ。
いつもそう思う。


畳の部屋に木の建具。
間違いない。教科書的だ。
しかし、これでは和に傾きすぎている。
しかも手作業の色合いが強い。
だから、工場生産のプロダクト品を置く。


前者がどこか柔らかく、温かみを感じさせるのに対して、
後者は徹底して表情を変えないクールな雰囲気を
空間に放出する。


時代なんだと思う。
自国のもののみに着目した
ユニラテラリズムを通しては、
今や一人で鎖国を楽しむようなもの。
時には異端とすら見られるだろう。


今は、世界の中の日本、日本の中の家族。
それを意識して生活を営むべき、楽しむべき
マルチな時代なのじゃないかと思う。


そう思う一方で、伝統的な風習、建物、
それらを含む文化そのものが衰退していく悲しさを、
見逃すことはしたくない。


しかし、捨てたものではない。
「世界を知った上で、日本を選ぶ」。
その思いを抱くものは、
案外若い世代の中に多いように思う。
和風の住まいの施主が、
意外にも若夫婦であることが少なくないからだ。
しかも世界を知る現代人らしく、
エキゾチックな演出も忘れてはいない。


やはりバランスなんだ。
やっぱり思う。


日本の住文化が廃れる前に、
日本の住まいの面白さを知って欲しい。


そう思い続けている私にとって、
近年の和風ブームは、夏陰のように心地よい。


(編集部 H)



人気ブログランキング


posted by マイホームいしかわ編集部 at 19:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/56147670

この記事へのトラックバック