梅雨の様相を呈していた空が一転し、
乾いた風が心地よい文月も1週間が過ぎようとしていますが
皆さんいかがお過ごしですか?
コンニチワ、コンバンワ。
7月の風物詩といえば、やはり七夕。
学生時代、友人とあてもなく夜中に車を走らせた時。
私や友人は、大きな道より、細くてどこに続くか分からない道を好みます。
例えば、地図に旧道の跡があれば有無を言わさず突っ込むタイプ。
さすがに車で通れない道には入り込めませんが、
それでも車1台分の幅しかない道を走るのが好きだったりします。
街中であれば旧家の佇まいが残り、聞こえる生活の息遣い、
山の中であれば手入れのされていない草だらけの景色。
そういった性格から面白がって深夜にあてもなく迷い込んだ道は、
山の中の小さなダムへと繋がって行き止まりとなっていました。
そこで車を切り返した時、周囲の暗さから、
ふと車の明かりを消してみると、そこには深淵の闇が広がっておりました。
星空を見ても特別な感情も起こらない私ですが、
この時見あげた星空は言葉にすることができませんでした。
表現する言葉が見当たらなかったのです。
俗に用いられる「ロマンチック」だとか「幻想的」だとかいう言葉が
私の口から飛び出すことはまずありませんが、
仮にそんな言葉を用いようとしても、
それらの言葉がチープに聞こえてしまう星空。
都会から地方へ来て
「都会だと見えない星が見ることができる」
と言う方が居たりすることがあると思います。
一方で思い込みとは怖いもので、
私は星が見えることが当たり前だと思っていました。
私の住む街は、蛍の飛ぶ姿を見ることができるくらい田舎です。
それでも、周囲には多少なりとも灯りがある。
その灯りから全て切り離されたとき、
これまで「見えていた星空」は「見えると思っていた星空」に変わりました。
今日星空を見上げる人より、
「七夕だから」と空を見上げる人が明日はきっと多いでしょう。
明日曇りや雨降りだったら、TVのニュースからは
「あいにくの曇り空で、星空が見えなくて残念です」
そんな声が聞こえてきそうです。
これも、「七夕だから」という理由から発せられる感想であり、
今日見ても、明後日見ても、見た目に星空はそんなに変わって見えません。
天気がよかった今日、
明日の晩雨が降ったときのために、
あと数時間後、時計の針が零時を指した瞬間に星空を見上げてみる、
それも一興かも知れません。

(管理人H)




